v6プラス(アルファ)・transixの方式 IPv6 IPoE+IPv4 over IPv6とPPPoEの速度・機器が違う理由を徹底解説!

IPv6

v6プラス・v6アルファ・transixは通信速度の大幅な改善が見込めるサービスです。

IPv6接続には、、、

  • IPv6 PPPoE
  • IPv6 IPoE
  • IPv4 over IPv6

の3種類があり、v6プラス等は「IPv4 over IPv6」に該当します。

では、なぜ速度が改善するのか?ということから対応している事業者と必要な機器に至るまでを徹底解説します。

■参考サイト
インターネット契約
キャッシュバック代理店比較 トラノマキ
ドコモ光キャンペーン比較サイト

IPv6接続とは?対応事業者は?

「IPv6接続」とは一体なんなのか?

簡単にいえば現在、主流の「IPv4接続」の次世代バージョンです。この「IPv6接続」はプロバイダ(光コラボ事業者)によって対応状況が異なり、通信速度の大きな改善が見込める場合があるんです。

では、対応しているプロバイダ(光コラボ事業者)であれば全て速度は速くなるのか?

答えは「No」です。

理由は「IPv6接続」には下記表のような種類があり全てが速度を改善できるわけではないからです。

接続方式対応ISP
①IPv6 PPPoE
⇒速度改善不可
BB.excite
01光コアラ
@ネスク
hi-ho
TiKi TiKi
TNC
@ちゃんぷるネット
エディオンネット
②IPv6 IPoE
⇒一部速度改善
SYNAPSE
ASAHIネット
WAKWAK
③IPv6 IPoE
(IPv4 over IPv6)
⇒速度改善
GMOとくとくBB
BIGLOBE
OCN
ANDLINE
IC-net
@nifty
So-net
(~2019/6/30)
SIS
ぷらら
ドコモnet
タイガースネット
DTI
@TCOM
※対応ISPは2019年2月時点のデータ(順次更新中)です。
※記載の無いプロバイダは、IPv6接続に未対応です。
※BB exciteは、ドコモ光ではなくexcite MEC光利用時のみ「IPv4 over IPv6」に対応済です。
※So-net for ドコモ光は2019年6月30日でサービスを終了します。

 

結論からいうと上記表③の「IPv6 IPoE(IPv4 over IPv6)」という接続方式に対応しているプロバイダこそ通信速度の大幅な改善が見込めるんです。

尚、上記表はドコモ光のプロバイダのIPv6接続状況です。光コラボは全てフレッツ光の設備を利用しており、違いはプロバイダと料金形態だけです。よって、一部例外を除き「プロバイダ対応=光コラボレーション対応」ということになります。
(光コラボレーションモデルのBB.exciteとASAHIネットは「IPv6 IPoE(IPv4 over IPv6)」に対応しています。)

ではなぜ③の技術だけが通信速度を改善できるのか?答えは、

  • 最大速度200Mbpsのトンネルをくぐらない
  • 混雑するプロバイダを経由しない
  • IPv6非対応のWebサイトでも高速化

という事。

そして「v6プラス(アルファ)」や「transix」とは上記表③IPv6 IPoE(IPv4 over IPv6)のサービス名称なんですね。

ちなみに「v6プラス」と命名しているのはプロバイダではなく、JPNE(日本ネットワークイネイブラー株式会社)というネイティブ(VNE)事業者なんです。

ネイティブ(VNE)事業者に関しては後述しますが「v6プラス」や「transix」以外にも下記のようなサービス名称があります。

サービス名称
(接続方式)
VNE事業者提携ISP
v6プラス
(MAP-E)
JPNEGMOとくとくBB
IC-net
@nifty
ANDLINE
SIS
So-net
(~2019/6/30)
Tigers-net
DTI
@TCOM
IPv6オプション
(MAP-E)
BIGLOBEBIGLOBE
v6アルファ
(MAP-E)
OCNOCN
ドコモnet
v6エクスプレス
(DS-Lite)
マルチフィードぷらら
transix
(DS-Lite)
マルチフィードぷらら
ドコモnet
BB.excite
(MEC光)
IPv6高速ハイブリッド
IPv6 IPoE+IPv4
(4rd/SAM)
BBIXYahoo! BB
※ドコモnet・ぷららはv6アルファとtransixを併用してサービスを提供しています。
※Yahoo! BBはドコモ光提携プロバイダではありません。
※ぷららはドコモ光ではv6エクスプレス。ぷらら光ではtransixを提供しています。
※BB exciteがtransixに対応するのはexcite MEC光利用時のみです。
※So-net for ドコモ光は2019年6月30日でサービスを終了します。

 

では、ここからIPv4とIPv6接続方式の種類と問題点も含めて特徴をみていきます。

 

IPv4 PPPoE

上記表には記載しておりませんがこれが現在、主流となっている「IPv4」という接続方式です。問題点は下記3点。

×⇒IPアドレスの数が足りない
×⇒最大200Mbpsのトンネル(PPP)をくぐる
×⇒混雑するISP事業者を経由

インターネット接続にはIPアドレスというものが必要になりアドレスの数には上限があるんです。

IPv4接続の上限は約43億個。インターネット普及当時はこの数で事足りると思われていましたが、PCだけでなくスマートフォンや家電製品でもインターネット接続が可能になった為、数が足りなくなってしまったんですね。

そこで登場したのが上記表①「IPv6 PPPoE」という接続方式です。

 

IPv6 PPPoE

この接続方式により無限とも呼べる程のIPアドレスの割り当てが可能になったので、枯渇化という問題が解消されるようになりました。

だけど、この技術には大きな問題がありました。それが「マルチプレフィックス問題」です。

簡単にいうと「IPv6 PPPoE」という接続方式で正しくインターネット通信ができなくなってしまったんです。結果的には「IPv6トンネルアダプタ」という無駄な機器を用意する事で接続は可能になりましたが、通信速度の改善には至りませんでした。

結果的に、「IPv6 PPPoE」では下記の問題は解決できなかったわけです。

⇒IPアドレスの数が足りない
×⇒最大200Mbpsのトンネル(PPP)をくぐる
×⇒混雑するISP事業者を経由

そこで新たに登場したのが上記表②「IPv6 IPoE」という接続方式です。

ちなみに「IPv6対応トンネルアダプタ」という機械は1万円程かかり、基本的にプロバイダからは提供されないので、ご自身での用意が必要になります。

 

IPv6 IPoE

この接続方式により上述した「マルチプレフィックス問題」が改善し更には、ある一部のWebサイトでのみ通信速度の改善が可能になりました。

理由は一部のWebサイトへたどり着くまでに下記2つを通る必要がないからです。

  • 200Mbps制限のトンネル
  • 混雑するISP事業者

 

■200Mbps制限のトンネル

フレッツ光(光コラボレーション)の最大通信速度は1Gbpsです。

しかしながら「IPv6 PPPoE」では、この速度を出すことは絶対にできませんでした。

理由は、自宅からプロバイダの間に「PPP」というトンネルがある為です。このトンネルの最大速度はなんと200Mbps。理論的に1Gbpsの速度が出るわけないですよね。

「IPv6 IPoE」では、このトンネルをくぐる必要がありません。

 

■混雑するISP事業者

従来の接続方式だとWebサイトへたどりつく前にプロバイダの認証が必要でした。

インターネット利用者が増えれば増えるほど認証時点で混雑を引き起こす為、通信速度が遅くなってしまうんですね。

その問題を解消する為に「プロバイダ(ISP)事業者」ではなく「ネイティブ接続(VNE)事業者」を経由する事により混雑に巻き込まれずWebサイトまで辿り着くことができるようになったんです。

尚、VNE事業者と私達のような1ユーザーが直接契約することはできませんので、ISP事業者がVNE事業者と提携する必要があります。(BIGLOBEやOCNのようにISP事業者がVNE事業者を兼ねている場合もあります)

サービス名称
(接続方式)
VNE事業者提携ISP
v6プラス
(MAP-E)
JPNEGMOとくとくBB
IC-net
@nifty
ANDLINE
SIS
So-net
(~2019/6/30)
Tigers-net
DTI
@TCOM
IPv6オプション
(MAP-E)
BIGLOBEBIGLOBE
v6アルファ
(MAP-E)
OCNOCN
ドコモnet
v6エクスプレス
(DS-Lite)
マルチフィードぷらら
transix
(DS-Lite)
マルチフィードぷらら
ドコモnet
BB.excite
(MEC光)
IPv6高速ハイブリッド
IPv6 IPoE+IPv4
(4rd/SAM)
BBIXYahoo! BB
※ドコモnet・ぷららはv6アルファとtransixを併用してサービスを提供しています。
※Yahoo! BBはドコモ光提携プロバイダではありません。
※ぷららはドコモ光ではv6エクスプレス。ぷらら光ではtransixを提供しています。
※BB exciteがtransixに対応するのはexcite MEC光利用時のみです。
※So-net for ドコモ光は2019年6月30日でサービスを終了します。

 

つまり「IPv6 IPoE」という接続方式は、今まで通信速度低下の原因となっていた「200Mbps制限のトンネル」と「混雑するISP事業者」の2つを通らずに通信ができるようになったわけです。

ですが、そこにも問題があったんです。

それはIPv6接続に対応しているWebサイトでしか上記の経路を通れない。つまり、速度の改善ができないという事。2019年2月現在IPv6接続に対応している一般的なWebサイトはGoogle・Youtube・Facebook・Netflix・WikiPedia位です。

よって、それ以外のWebサイトにたどり着く為には、主流となっているIPv4接続をする他なかったんですね。ほとんど問題の解決になっていません。

⇒IPアドレスの数が足りない
△⇒最大200Mbpsのトンネル(PPP)をくぐる
△⇒混雑するISP事業者を経由

そこで更に新たに登場したのが上記表③「IPv6 IPoE(Pv4 over IPv6)」という技術。

 

IPv6 IPoE(IPv4 over IPv6)

この接続方式により、IPv6に対応したWebサイトは勿論の事、それ以外(Google・Youtube等)のWebサイトでも「IPv6 IPoE」と同じ経路で接続でき通信速度の改善が可能になったわけです。

⇒IPアドレスの数が足りない
⇒最大200Mbpsのトンネル(PPP)をくぐる
⇒混雑するISP事業者を経由しない

つまりは、IPv6接続の中でも「v6プラス(アルファ)・transix」に対応しているプロバイダこそ大幅な速度改善が見込めるんです。

 

v6プラス・transixの対応ルーター

「IPv6 IPoE(IPv4 over IPv6)」は大幅な速度改善が見込めるサービスですが、留意点があります。それは、接続するにはプロバイダの対応状況は勿論のこと、対応したルーター(光電話対応HGW)が必要になりサービスによって用意すべき機器が異なることです。

例として挙げると下記のようになりますが、そもそもプロバイダ自体が動作保証をしているわけではない為、確認せずに購入してしまうと「v6プラス・transix」等での利用ができなかったということになりかねません。

購入する際は、必ずプロバイダ(光コラボ事業者)に対応可否を確認するようにしましょう。

サービス名称
(VNE事業者)
メーカーと対応機器
◆v6プラス
(JPNE)
■NTT東西のHGW
・RT-S300シリーズ
・PR-S300シリーズ
・RV-S340シリーズ
・RT-400シリーズ
・PR-400シリーズ
・RV-440シリーズ
・RT-500シリーズ
・PR-500シリーズ
・RS-500シリーズ

■バッファロー
・WTR-M2133HP
・WXR-2533DHP2
・WXR-2533DHP
・WXR-1900DHP3
・WXR-1901DHP3
・WXR-1900DHP2
・WXR-1900DHP
・WXR-1750DHP
・WXR-1750DHP2
・WXR-1751DHP2

■アイ・オー・データ
・WN-AX1167GR
・WN-AX1167GR/V6
・WN-AX1167GR2
・WN-AX2033GR
・WN-AX2033GR2

■NTTドコモ
・ドコモ光ルーター01

■NECプラットフォオームズ
・Aterm WG2600HP3
・Aterm WG1900HP2
・Aterm WG1200HP3

■エレコム
・WRC-1750GSV
・WRC-1167GST2

■センチュリー・システムズ
・FuruterNet NXR-G200 シリーズ

■ヤマハ
・RTX830
・RTX1210

⇒詳細はコチラ
◆IPv6オプション
(BIGLOBE)
■NTT東西のHGW
・RT-S300シリーズ
・PR-S300シリーズ
・RV-S340シリーズ
・RT-400シリーズ
・PR-400シリーズ
・RV-440シリーズ
・RT-500シリーズ
・PR-500シリーズ
・RS-500シリーズ

■NTTドコモ
・ドコモ光ルーター01

■NECプラットフォオームズ
・BIGLOBEの有償レンタルルーター
(WG1810HP)
◆v6アルファ
(NTTコミュニケーションズ)
・ドコモ光ルーター01
・OCNのレンタルルーター
◆v6エクスプレス
(マルチフィード)
・ドコモ光ルーター01
・ぷららのレンタルルーター
(WN-AX1167GR2)
◆transix
(マルチフィード)
・ドコモ光ルーター01
・WXR-1900DHP
・Cisco 1812J
・WRC-1750GSV
・WS325
・SEILシリーズ
・WN-AX1167GR
・NVR500
・RTX1210

⇒詳細はコチラ
※記載しているルーターのうち一部はプロバイダではなくネイティブ(VNE)事業者が動作保証をしています。

 

ちなみにv6プラスであれば、光電話の契約で提供されるNTT東西のホームゲートウェイ(HGW)も対象機器となりますがWi-Fi(無線)機能がありません。つまり、有線接続でのみ速度が向上することになります。
よって、Wi-Fi(無線)接続するには、無線LANカードのレンタルまたはルーターの用意が必要になります。

 

▼詳細はコチラ▼

ドコモ光でWi-Fiが無料?無線LANカードとルーターのレンタルはどっちがお薦め?
ドコモ光で無線環境(Wi-Fi)を作るには3つの方法があります。 無線LANカードレンタル ルーターを購入 プロバイダからルーターをレンタル そして、お薦めは3番目のプロバイダからルーターをレンタルする方...

 

まとめ

以上、v6プラス・v6アルファ・transixの通信方式「IPv6 IPoE+IPv4 over IPv6」についてまとめてみました。

2018年に入りぞくぞくと「IPv4 over IPv6」に対応した事業者が増えてきました。今後、プロバイダや光コラボ事業者を選定する際、非対応の事業者は選択肢から外れてくると思います。

通信速度は、自宅の環境により大きく左右される為、「IPv4 over IPv6」対応事業者が100%速くなるとは言い切れませんが、twitterを見てみると速度改善されたという声を多く見かけます。

ちなみに、下記は「IPv4 over IPv6」を利用した際の光コラボレーション事業者の月額料金と割引額です。

 戸建マンション割引額
ドコモ光5,200円4,000円▲3,500円
ソフトバンク光5,700円
(5,200円+500円)
4,300円
(3,800円+500円)
▲1,000円×人数
so-net光5,700円4,600円▲2,000円
OCN光5,600円
(5,100円+500円)
4,100円
(3,600円+500円)
▲200円×人数
ぷらら光5,100円3,900円▲200円×人数
※ドコモ光はプロバイダをGMOとくとくBBにした際の料金です。
※ソフトバンク光は「IPv6高速ハイブリッドIPv6 IPoE+IPv4」を利用する為の必須オプションの料金(500円)が含まれています。
※OCN光は「v6アルファ」の月額料金(500円)が含まれています。
※So-net光・ぷらら光は別途、対応ルーターの用意が必要です。

 

ご自身が新規、または乗り換えを検討している事業者が「IPv4 over IPv6」に対応してない場合は、契約の再検討をお薦めします。